【 竹炭の調湿機能 】

竹炭を住宅内の床下に敷くと、梅雨や夏期の高温多湿期には室内の湿気を吸収し、逆に冬季の低湿度期には水分を放出して調湿機能があるといわれています。 実際のケースとしてリフォームを機会に自宅座敷（押入、床の間を含む）と隣室の居間の床下に竹炭を敷かれた住宅の例を紹介します。 このご家庭の押入は普段から湿気が多く、寝具などは収納ができなかったそうで、竹炭を敷き込む事により、湿気を防ぐ効果を期待していたそうです。 竹炭を敷き始めた12月の当初は床下湿度90％だったそうですが、１ケ月後の１月には80％に減り、３月のまでは大体その値を保ちましたが、その後６月までは外湿度よりやや高めの８０数％の湿度を記録して、竹炭からの水分の放出が考えられる結果が観測できました。その後今日まで湿度８５％程度の値を示しています。 一方、室内に設置した湿度計の記録からは常時床下より低い値を示しており、部屋での体感湿度は快く、竹炭の効果があるように感じられるとの事でした。 また、竹炭をしいた床下の温度は冬季では外気より数℃高く、外気温が上昇してきた４月以降は逆に数℃低い値を示したので、これも敷炭のプラスの影響が期待されます。

【 床下竹炭は半永久的な調湿材 】

●メンテナンスフリーの調湿材 床下に竹炭を使う人がここ数年急速に増えています。研究家の間では『敷炭』と呼ばれる用途が炭の持つ特性を最もうまく利用したものの１つであると考えられています。 竹炭には湿気を吸着する能力があり、床下が高湿になると湿気を吸う事で湿度が下がります。竹炭の作用がこれだけであれば単なる一時的な除湿材でしかありませんが、竹炭には乾燥してくると湿気を吐き出す能力もあり、その能力によってメンテナンスフリーの半永久的な除湿材として働いてくれます。 つまり湿気を吐き出す事によって、ふたたび高湿時に湿気を吸う能力が復元される訳です。 ※土壌が常に濡れているような所や換気がほとんどない所に使えば、そうした能力は十分に発揮されないので注意が必要です。 床下の湿気は様々な問題を引き起こします。高湿で繁殖する木材腐朽菌は土台などの木材を腐らせ、住宅の耐久性を著しく低下させます。またシロアリ対策を考える場合も低湿にしておくほうが有利です。さらに床下の湿気は室内にも入り込みカビやダニの繁殖も促します。 今まではこうした問題を薬剤に頼って対処しようとしてきましたが、このような薬剤が住む人の健康に悪影響があることが指摘され、接着剤に含まれるホルムアルデヒド等と共に大きな社会問題になっています。 床下に竹炭を使う事は、こうした薬剤の問題を解決する１つの有利な手段にもなっています。 使用する際は顆粒状になっている粒竹炭を選び、1坪あたり約30ｋｇを目安に敷くのがよいでしょう。ただ、炭によっては能力に差がありますので、一般には600℃〜800℃くらいの温度で炭化されたものが適しています。

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＜敷炭工事のメリット＞

防虫効果→ シロアリ発生を抑制することにより、防虫剤散布を回避できる。 防菌・防カビ効果→ 人体や住宅にとってマイナスの原因となる悪性菌・カビの発生を抑える。 調湿効果→ 竹炭の多孔質性（木炭の３倍の吸着）により、自然に湿度調整を図ることができる。 温度調整→ 夏は涼しく、冬は暖かい。 消臭効果→ 竹炭の多孔質性（木炭の３倍の吸着）により、悪臭を緩和する。竹炭はシックハウスの原因となるホルムアルデヒド･トルエン・キシレン等の化学物質を吸着します。 遠赤外線効果→ 住む人や動物の健全な生活を助長する。 マイナスイオン効果→ 健康に良いといわれるマイナスイオンを放出する作用があり、空気の清浄化はもとより有害微生物の発生を抑制し、有用微生物の発生を助長させる。

夢竹炭（粒）は通常の粒竹炭よりも孔が大きいのでその分表面積が広い為、通常よりも少量で十分な効果が得られます。